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パソコンから突然音が出なくなって困った経験はありませんか。動画を見ようと思ったときや、オンライン会議に参加するときに音が聞こえないと本当に焦ってしまいますよね。
実は、パソコンから音が出ないトラブルは誰にでも起こり得る身近な問題なんです。この記事を読めば、音が出ない原因と解決法がスッキリわかりますよ。一つずつ試していけば、きっとあなたのパソコンも元通りになるはずです。基本的な設定確認から、ちょっと専門的なドライバーの更新まで、順を追って説明していきますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
パソコンから音が出ないときに最初に試すべき5つのこと
パソコンから音が出ないトラブルの多くは、意外と簡単な設定ミスが原因です。まずは、誰でもすぐにチェックできる以下の5つの項目から試してみましょう。Windows 10や11の画面に沿って説明しますので、一つずつ確認していけば、解決の糸口が見つかるはずですよ。
1. タスクバーでミュートを解除する
一番よくあるのが、音量がミュート(消音)になっているケースです。知らないうちにキーボードのキーを押してしまった、ということもよくあります。まず、画面右下のスピーカーアイコンを確認してください。このアイコンに「×」マークがついていたら、ミュートされている証拠です。アイコンをクリックして、ミュートを解除しましょう。
2. 音量スライダーを調整する
ミュートを解除しても、音量がゼロでは音は聞こえません。スピーカーアイコンをクリックすると表示される音量スライダーが、一番左(0%)になっていないか確認してください。バーを右に動かして、50%くらいまで上げてみましょう。
3. 正しい出力デバイスが選ばれているか確認する
パソコンは、内蔵スピーカーや接続したヘッドホンなど、複数の音声出力先を持っています。音を出したい場所とは違うデバイスが選択されていると音は出ません。この確認はWindowsの設定画面から行います。
Windowsのスタートボタンを右クリックして、「設定」を選択してください。設定画面が開いたら、「システム」→「サウンド」の順にクリックして進みます。
4. 「出力」項目で使うスピーカーを選ぶ
サウンド設定画面にある「出力」という項目を見てください。「出力デバイスを選択してください」という部分に、あなたが今使いたいスピーカー(例:「スピーカー (Realtek High Definition Audio)」など)が表示されていますか?もし違うデバイスが選択されていたら、一覧から正しいものをクリックして選び直してください。
5. 「テスト音」で動作を最終確認する
正しい出力デバイスを選んだら、実際に音が出るかテストしてみましょう。デバイス名の右側あたりにある「テスト」ボタンを押してみてください。「ポン」というテスト音が聞こえれば、パソコンの基本的な音声機能は正常です。もし音が聞こえない場合は、ドライバーやハードウェアなど、別の原因を探る必要があります。
ヘッドホン・スピーカーが原因?外部機器の接続を総チェック
パソコン本体の設定に問題がないのに音が出ない場合、接続しているヘッドホンや外部スピーカー側に原因があるかもしれません。ケーブルの接続といった基本的なことから、Bluetoothのペアリングまで、見落としがちなポイントを3つのステップで総チェックしていきましょう。
チェック1:有線接続|ケーブルはしっかり奥まで刺さってる?
まず最初に、ケーブルがしっかりと差し込まれているか確認してください。ケーブルが奥までしっかりささっていなかったり、少し抜けかかっていたり…。意外とこんな単純なことが原因の場合も多いんですよ。
3.5mmのヘッドホンジャックの場合、奥までしっかりと差し込んでいるか、ジャックが汚れていないかもチェックしてみてください。USBスピーカーの場合は、一度抜いて別のUSBポートに挿してみるのも効果的ですよ。
チェック2:無線接続|Bluetoothは正しくペアリングできてる?
Bluetooth機器を使っている場合は、ペアリングの状態を確認しましょう。Windowsの設定画面から「Bluetoothとデバイス」を選択して、目的のデバイスが「接続済み」になっているか見てください。
接続されていない場合は、デバイス側のペアリングボタンを押してから、Windowsでデバイスの追加を行ってみてくださいね。
チェック3:共通確認|機器の電源と音量はオンになってる?
外部スピーカーには、パソコン側の音量設定とは別に、スピーカー自体の音量調整があります。両方の音量が適切に設定されているか確認してください。
また、電源がオンになっているか、バッテリー残量は十分かといった基本的な点も見落としがちですので、合わせてチェックしてみてくださいね。
設定は正常なのに音が出ない?音声ドライバーを更新する方法
基本設定で解決しない場合は、音声を処理するドライバーというソフトウェアに問題がある可能性があります。ドライバーの更新方法を詳しく説明していきますね。
この作業は少し専門的に見えるかもしれませんが、手順通りに進めれば大丈夫ですよ。
デバイスマネージャーでの確認
まず、デバイスマネージャーを開いて音声デバイスの状態を確認しましょう。スタートボタンを右クリックして、デバイスマネージャーを選択してください。
サウンド、ビデオ、およびゲームコントローラーという項目を展開します。ここに黄色い警告マークや赤い×マークがついているデバイスがあれば、ドライバーに問題がある証拠です。
パソコンにおまかせでドライバーを更新する
問題のあるデバイスを右クリックして、ドライバーの更新を選択してください。ドライバーを自動的に検索するオプションを選ぶと、Windowsが適切なドライバーを探してインストールしてくれます。
パソコンが頑張ってくれている時間なので、コーヒーでも淹れて気長に待ちましょう。更新が完了したら、パソコンを再起動して音が出るか確認してみましょう。
メーカー公式サイトから最新ドライバーをもらってくる
自動更新でうまくいかない場合は、パソコンメーカーの公式サイトから最新のドライバーをダウンロードする方法があります。
お使いのパソコンの型番を調べて、メーカーのサポートページで対応するドライバーを探してください。ダウンロードしたファイルを実行すれば、自動的にインストールが始まりますよ。
何を試しても音が出ないときの最終手段!Windows Audioサービスを確認
Windowsには、私たちが意識しない裏側で音声を管理している「縁の下の力持ち」のようなサービス(機能)があります。これが停止していると音が出なくなることがあるのです。サービスの確認と再起動の方法をご紹介します。
この作業は少し上級者向けですが、他の方法で解決しない場合に試してみる価値がありますよ。
Windowsオーディオサービスの状態確認
サービス管理画面を開いて、Windows Audioサービスが実行中になっているか確認しましょう。スタートボタンを右クリックして、ファイル名を指定して実行を選択し、services.mscと入力してください。
サービス一覧からWindows Audioを探して、状態が実行中になっているかチェックします。停止していたら、右クリックして開始を選択してください。
関連サービスの再起動
「Windows Audio」をリーダーとしたチームのようなもので、仲間である「Windows Audio Endpoint Builder」や「Plug and Play」といったサービスも一緒に確認してあげましょう。
これらのサービスが正常に動作していないと、音声機能全体に影響が出ることがあるんです。必要に応じて、これらのサービスも再起動してみてくださいね。
サービスの自動起動設定
サービスが正常に起動したら、今後同じ問題が起きないように自動起動に設定しておきましょう。サービスのプロパティから、スタートアップの種類を自動に変更できます。
この設定により、パソコンを起動するたびに音声サービスが自動的に開始されるようになりますよ。
パソコン本体の故障かも?ハードウェアが原因か切り分ける方法
ソフトウェアの設定を全て確認しても音が出ない場合は、ハードウェア自体に問題がある可能性があります。故障の見分け方と対処法について説明していきます。
ここからは、設定ではなく「部品そのもの」が原因かどうかを見極める方法です。原因の切り分けができれば、解決への近道になりますよ。
内蔵スピーカーの動作確認
まず、外部機器を全て取り外して内蔵スピーカーだけで音が出るかテストしてみてください。外部機器の問題なのか、パソコン本体の問題なのかを切り分けることができます。
内蔵スピーカーからも音が出ない場合は、パソコン内部の音声回路に問題がある可能性が高くなりますね。
音声出力端子の物理的確認
ヘッドホンジャックやスピーカー端子に異物が詰まっていないか、端子が破損していないかを目視で確認してください。
懐中電灯やスマートフォンのライトを使って、端子の奥まで見てみると良いでしょう。ホコリや汚れが溜まっている場合は、エアダスターなどで清掃してみてくださいね。
他のパソコンでの動作テスト
外部スピーカーやヘッドホンを使っている場合は、他のパソコンやスマートフォンに接続してみて、正常に音が出るかテストしてみてください。
他の機器では正常に動作するのに、特定のパソコンでだけ音が出ない場合は、そのパソコンのハードウェアに問題がある可能性が高いですね。
故障が原因なら…パソコンの修理・交換を検討しよう
ここまでの方法を試しても音が出ない場合は、専門的な修理が必要になることがあります。修理が必要なケースと、その対処法について説明していきます。
自分で対処できる範囲を超えた場合の選択肢を知っておくことで、適切な判断ができますよ。
メーカー保証期間内での対応
パソコンがまだ保証期間内であれば、メーカーの無償修理サービスを利用することができます。購入時の保証書と購入証明書を用意して、メーカーのサポートに連絡してください。
保証期間内であれば、部品代や修理費を負担することなく、音声機能を復旧してもらえる可能性が高いですね。
修理専門店への依頼
保証期間が過ぎている場合は、パソコン修理専門店に相談することをおすすめします。パソコン内部の基板(マザーボード)にある音を出すためのパーツの修理や交換など、専門的な作業が必要になることがあります。
修理費用は故障箇所によって異なりますが、事前に見積もりを取ってもらって、修理するかどうか判断すると良いでしょう。
いっそ、買い替えを考えるべき?
パソコンが古い場合や、修理費用が高額になる場合は、新しいパソコンに買い替えることも選択肢の一つです。特に5年以上使っているパソコンの場合は、総合的なコストを考えて判断してみてください。
最新のパソコンは音質も向上していますし、他の性能面でもメリットが多いですからね。
もう繰り返さない!パソコンから音が出ないトラブルを防ぐ日常メンテナンス
音が出ないトラブルを未然に防ぐための日常的なメンテナンス方法について説明します。普段からちょっとした注意を払うことで、多くのトラブルを避けることができますよ。
予防は治療に勝るという言葉通り、事前の対策が一番大切ですね。
定期的なドライバー更新
月に一度程度、音声ドライバーの更新をチェックすることをおすすめします。Windows Updateと合わせて、デバイスマネージャーからドライバーの状態を確認してみてください。
最新のドライバーを使うことで、互換性の問題や不具合を避けることができます。また、新機能や音質の改善も期待できますよ。
音声端子の清掃
ヘッドホンジャックやスピーカー端子は、定期的に清掃することで接触不良を防げます。エアダスターでホコリを吹き飛ばしたり、綿棒でやさしく清拭したりしてください。
特にノートパソコンの場合は、持ち運びの際にホコリが入りやすいので、月に一度程度の清掃がおすすめですね。
システムの定期バックアップ
音声設定やドライバーの状態が正常な時に、システムの復元ポイントを作成しておくと便利です。問題が発生した時に、正常だった状態に戻すことができます。
Windowsの復元機能を使って、週に一度程度復元ポイントを作成しておくと、いざという時に安心ですよ。
まだ音が出ない?ケース別Q&Aでパソコンの音声トラブルを解決
実際によく寄せられる質問と、その解決方法をまとめてご紹介します。同じような状況でお困りの方は、参考にしてみてくださいね。
これらの情報は、実際のユーザー体験に基づいたものですので、きっと役に立つはずですよ。
特定のアプリだけ音が出ない場合
この場合は、Windowsの「音量ミキサー」をチェックしてみましょう。アプリごとに音量を調整できる便利な機能です。<
また、ブラウザの場合は、タブごとにミュートされている可能性もあります。タブのスピーカーアイコンをクリックして、ミュートが解除されているか確認してみてくださいね。
音質が悪い・音が途切れる場合
音は出るけれど音質が悪かったり、途切れたりする場合は、音声フォーマットの設定を確認してみてください。サンプルレートが高すぎると、処理能力が追いつかずに音が途切れることがあります。
16ビット、44100Hzの設定から始めて、問題が解決するかどうか試してみることをおすすめします。
イヤホンを抜いても内蔵スピーカーから音が出ない
イヤホンを抜いても自動的に内蔵スピーカーに切り替わらない場合は、オーディオジャックの検出機能に問題があるかもしれません。
この場合は、手動で出力デバイスを内蔵スピーカーに変更するか、パソコンを再起動してみてください。ほとんどの場合、これで解決しますよ。
まとめ
パソコンから音が出ない問題は、原因によって解決方法が異なりますが、多くの場合は基本的な設定確認で解決できます。音量設定やミュートの確認から始めて、出力デバイスの選択、ドライバーの更新と段階的に進めていくことが重要ですね。
外部機器を使用している場合は、ケーブルの接続状態や機器自体の動作確認も忘れずに行ってください。それでも解決しない場合は、ハードウェアの故障を疑って、専門店に相談することをおすすめします。日頃からドライバーの更新や清掃といったメンテナンスを心がけることで、多くのトラブルを未然に防ぐことができますよ。