SIMフリーの中古スマホの選び方<br>キャリア別対応と注意点

中古のスマホで、SIMフリーのモデルを賢く手に入れたいと考えていませんか?購入する際は、キャリア別の対応状況やネットワーク利用制限など、新品とは異なる注意点があります。この記事では、ドコモ回線対応、au回線対応、ソフトバンク回線対応、楽天モバイル対応の確認方法から、動作確認済み端末一覧の見方、白ロムスマホとは何かまで、中古スマホ選び方のポイントを詳しく解説します。

格安SIM利用方法や保証付き中古スマホの選び方も含めて、本記事で失敗しない中古スマホ購入のコツを詳しく解説します。

中古SIMフリースマホ選びで最も重要な3つのポイント

中古のSIMフリースマホ選びで失敗しないためには、購入前に必ず確認すべき3つの重要なポイントがあります。この記事では、以下のポイントを中心に詳しく解説していきます。

  • ポイント1:ネットワーク利用制限(赤ロム)の確認。
  • ポイント2:利用したいキャリア(回線)への対応状況。
  • ポイント3:信頼できる販売店と保証の有無。

SIMフリー端末の基本知識

まずは、SIMフリー端末とは何なのか、基本的な知識から確認していきましょう。

SIMフリーとは何か

SIMフリーとは、特定のキャリアに縛られず、どの通信会社のSIMカードでも利用できる端末のことです。通常、キャリアから購入したスマホにはSIMロックがかかっており、他社のSIMカードを使うことができません。

しかし、SIMフリー端末なら、ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルなど、好きな通信会社のSIMカードを自由に使えるのが大きな特徴です。

SIMロック解除方法について

キャリアで購入したスマホであっても、SIMロック解除を行えばSIMフリー端末として使えるようになります。2021年10月以降に発売された端末は、原則としてSIMロックがかかっていない状態で販売されています。

2021年10月以前の端末の場合、各キャリアのウェブサイトや店舗でSIMロック解除の手続きができます。手続きには端末の製造番号(IMEI)が必要になりますので、事前に確認しておきましょう。

中古SIMフリースマホを選ぶ3つのメリット

中古スマホの購入には、新品にはない多くのメリットがあります。

お得な価格

中古スマホの最大のメリットは、やはり価格の安さです。新品の半額以下で購入できる機種も多く、コストパフォーマンスの良さは抜群です。

特に、発売から1〜2年経過した人気機種は、性能面では十分な機種が多いため、コストパフォーマンスに優れています。

豊富な機種選択肢

中古市場には、現在は販売終了になった機種や、キャリア限定で販売されていた機種なども流通しています。新品では手に入らない機種を選択できるのも、中古スマホの魅力の一つです。

また、海外版の機種なども流通しており、日本未発売の機種を手に入れることも可能です。

環境への配慮

中古スマホを選ぶことは、環境への配慮にもつながります。まだ使える端末を再利用することで、電子廃棄物の削減に貢献できるのです。

リユースモバイル認証を受けた販売店で購入すれば、適切な処理が行われた端末を安心して購入できます。

注意したい中古SIMフリースマホの3つのデメリット

一方で、中古スマホには注意すべきデメリットもあります。

保証面での不安

中古スマホは、メーカー保証が切れている場合がほとんどです。故障した場合の修理費用は自己負担となるため、保証付き中古スマホを選ぶことが重要です。

販売店独自の保証がある場合もありますので、購入前に保証内容を確認しておきましょう。

バッテリー劣化の可能性

使用期間が長い端末ほど、バッテリーの劣化が進んでいる可能性があります。バッテリーの減りが早い場合は、交換が必要になることもあります。

購入前に、バッテリーの状態を確認できる場合は、必ずチェックしておきましょう。

最新OSへの対応

古い機種の場合、最新のOSにアップデートできない可能性があります。セキュリティ面でのリスクもあるため、サポート期間を確認してから購入することが大切です。

【必須】中古SIMフリースマホのキャリア別対応状況を確認する方法

中古スマホを購入する際は、使いたいキャリアで確実に使えるかどうかの確認が不可欠です。

ドコモ回線対応の確認

ドコモ回線で中古スマホを使う場合は、対応バンドの確認が重要です。ドコモは主にBand 1、Band 3、Band 19を使用しており、これらのバンドに対応している端末を選ぶ必要があります。

ドコモの公式サイトには動作確認済み端末一覧が掲載されており、購入後のトラブルを避けるため、事前の確認が不可欠です

au回線対応の確認

au回線の場合は、Band 1、Band 18、Band 26への対応が必要です。特にBand 18は、auのプラチナバンドと呼ばれる重要な周波数帯で、この周波数帯に対応していないと、地方や建物内、地下などで電波が繋がりにくくなるため、快適な通信には必須と言えます。

また、auでは3G回線のサービスが終了しているため、4G(LTE)や5G対応中古スマホを選ぶことが必要です。

ソフトバンク回線対応の確認

ソフトバンク回線では、Band 1、Band 3、Band 8への対応が重要です。特にBand 8は、ソフトバンクのプラチナバンドにあたり、建物内や地下での電波受信に影響します。

ソフトバンクも動作確認済み端末を公開していますので、購入前の確認を怠らないようにしましょう。

楽天モバイル対応の確認

楽天モバイルは、Band 3とパートナー回線のBand 18に対応している端末が必要です。楽天モバイルは比較的新しいキャリアのため、古い端末では対応していない場合があります。

楽天モバイルの公式サイトで、対応端末を事前に確認することが大切です。

中古スマホ購入で最重要!ネットワーク利用制限(赤ロム)の確認

中古スマホ購入で最も注意すべきポイントの一つが、ネットワーク利用制限の確認です。

白ロムスマホとは

白ロムスマホとは、SIMカードが挿入されていない状態のスマホのことです。中古スマホ市場では、この白ロムスマホが多く流通しています。

白ロムスマホを購入する際は、ネットワーク利用制限の状態を必ず確認する必要があります。この確認を怠ると、購入後に通信・通話ができないため注意が必要です。

ネットワーク利用制限「○△×」の意味とは?

ネットワーク利用制限は、○、△、×の3つの状態で表示されます。それぞれの意味を理解しておくことが重要です。

○(まる)は、端末代金の支払いが完了しており、制限がかかる心配がない状態です。中古スマホを購入する際は、この○の端末を選ぶのが最も安全です。

△(さんかく)は、端末代金の支払いが継続中で、今後制限がかかる可能性がある状態です。支払いが滞れば×に変わってしまう可能性があります。

×(ばつ)は、端末代金の未払いや不正取得などにより、ネットワーク利用が制限された状態です。この端末は使用できないため、購入は避けるべきです。

IMEI番号による確認方法

ネットワーク利用制限の状態は、各キャリアのウェブサイトで端末のIMEI番号を入力することで確認できます。購入前に必ず確認しておきましょう。

IMEI番号は、端末の設定画面や本体に記載されています。中古スマホを購入する際は、販売店にIMEI番号を確認してもらうことが大切です。

【iPhone/Android】中古SIMフリースマホの機種別選び方

スマホの機種によって、選び方のポイントが異なります。

iPhoneを中古で購入する際のポイント

iPhoneの中古購入では、iOS のサポート期間が重要なポイントです。Appleは比較的長期間のサポートを提供していますが、古い機種では最新のiOSにアップデートできない場合があります。

また、iPhoneはキャリアを問わず比較的安定して動作するため、初心者の方にもお勧めできる選択肢です。

Androidの中古スマホの比較

Androidスマホの場合は、メーカーや機種によって対応バンドが大きく異なります。同じメーカーの機種でも、日本版と海外版では対応バンドが違う場合があるため、注意が必要です。

また、AndroidのOSサポート期間は、iPhoneと比べて短い傾向にあります。セキュリティアップデートの提供期間も確認しておきましょう。

5G対応中古スマホの選び方

5G対応の中古スマホを選ぶ際は、使いたいキャリアの5G対応バンドを確認する必要があります。5Gは4Gよりも多くの周波数帯を使用するため、対応状況がより複雑になっています。

5G対応端末は比較的新しいため、中古市場での価格もまだ高めです。コストパフォーマンスを重視する場合は、4G対応の端末も検討してみましょう。

重要機能の確認ポイント

中古スマホを選ぶ際は、日常使いに必要な機能が正常に動作するかの確認も重要です。

おサイフケータイ機能有無

電子マネーや交通系ICカードを使う方は、おサイフケータイ機能の有無を確認しましょう。この機能は、NFC(Near Field Communication)と呼ばれる技術を使用しており、対応していない端末では利用できません。

中古スマホの場合、おサイフケータイ機能が正常に動作するかどうかの確認が特に重要です。

セキュリティを高める生体認証機能の確認

生体認証機能は、セキュリティと利便性の両方を向上させる重要な機能です。指紋認証や顔認証が正常に動作するかどうかを確認しておきましょう。

中古スマホの場合、センサーの汚れや損傷により、認証機能が正常に動作しない場合があります。可能であれば、購入前に動作確認をしておくことをお勧めします。

カメラ機能の確認

スマホのカメラ機能は、日常的に使用する重要な機能の一つです。レンズの傷やセンサーの不具合がないかを確認しましょう。

複数のカメラを搭載している機種の場合は、全てのカメラが正常に動作するかどうかの確認も必要です。

中古SIMフリースマホはどこで買う?安全な購入場所の選び方

中古スマホを安全に購入するためには、信頼できる販売店を選ぶことが重要です。

リユースモバイル認証店舗で購入する

リユースモバイル認証は、中古スマホの品質管理や適切な処理を行っている店舗に与えられる認証です。この認証店舗では、個人情報漏洩を防ぐデータ消去の徹底や、公平な査定基準が保証されているため、品質にムラがなく安心して購入できます。

認証店舗では、端末の動作確認やデータの完全消去が適切に行われているため、購入後のトラブルリスクを軽減できます。

商品ランク(A/B/C)を理解する

中古スマホは、その状態によってランク付けされています。一般的には、A、B、Cの3段階でランク分けされており、Aが最も状態が良く、Cが最も状態が悪いとされています。

ランクの基準は販売店によって異なるため、購入前に具体的な基準を確認しておくことが大切です。

保証内容を比較する

中古スマホの購入では、保証内容の確認が特に重要です。販売店によって保証期間や保証内容が大きく異なるため、複数の店舗を比較検討することをお勧めします。

保証期間だけでなく、保証対象となる故障の範囲や、保証を受ける際の手続きについても確認しておきましょう。

購入後に必須!中古スマホの初期化(データ消去)

中古スマホを購入した後は、適切な初期化とデータ消去が必要です。

Android端末の初期化

Android端末の初期化は、設定画面から行うことができます。しかし、中古スマホの場合は、前の利用者のデータが完全に消去されているかの確認が重要です。

購入後は、必ず工場出荷時の状態にリセットしてから使用を開始しましょう。この作業を怠ると、セキュリティリスクが発生する可能性があります

iPhone端末の初期化

iPhoneの場合は、設定→一般→リセット→すべてのコンテンツと設定を消去から初期化できます。また、iCloudからのサインアウトも必要です。

中古のiPhoneを購入した場合は、アクティベーションロックが解除されているかの確認も重要です。

データ消去の確認方法

適切にデータが消去されているかを確認するためには、専用のソフトウェアを使用する方法もあります。重要なデータを扱う予定がある場合は、データ復旧の専門業者に相談することも検討してみましょう。

格安SIMの利用方法

中古のSIMフリースマホを購入したら、格安SIMを利用することでさらにコストを削減できます。

格安SIMの選び方

格安SIMを選ぶ際は、使用するデータ量や通話頻度、利用する回線の種類を考慮する必要があります。ドコモ回線、au回線、ソフトバンク回線それぞれに対応した格安SIMがあります。

購入した中古スマホがどの回線に対応しているかを確認してから、最適な格安SIMを選択することが重要です。

SIMカードの設定方法

格安SIMを利用する際は、APN(Access Point Name)の設定が必要です。これは、インターネット接続のための設定で、各格安SIM会社から提供される設定情報を入力する必要があります。

設定方法は機種によって異なるため、購入した中古スマホの取扱説明書や、格安SIM会社のサポートページを参考にしてください。

データ移行の方法

既存のスマホから中古スマホにデータを移行する方法は、機種やOSによって異なります。AndroidからAndroid、iPhoneからiPhone、AndroidからiPhone(またはその逆)など、組み合わせによって最適な方法が変わります。

クラウドサービスを活用することで、比較的簡単にデータ移行を行うことができます。

まとめ

中古のスマホでSIMフリー端末を選ぶ際は、キャリア対応とネットワーク利用制限の確認が最も重要です。ドコモ回線対応、au回線対応、ソフトバンク回線対応、楽天モバイル対応それぞれの動作確認済み端末一覧を事前に確認し、○△×の状態を把握してから購入することで、トラブルを避けることができます。

また、リユースモバイル認証を受けた信頼できる販売店を選び、保証付き中古スマホを購入することで、より安心して中古スマホを利用できるでしょう。適切な選び方を身につけ、コストパフォーマンスに優れたスマートフォンを手に入れましょう。

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