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iPhoneの大切なデータをパソコンに保存したいけれど、iTunesを使うのは難しそうだと感じている方も多いのではないでしょうか。実は、iTunesを使わなくても、もっと簡単で分かりやすい方法でiPhoneのバックアップをパソコンに取ることができますよ。
この記事を読めば、専門知識がなくても「これなら私にもできる!」と思える、簡単なバックアップ方法が分かりますよ。この記事では、iTunesを使わずにiPhoneのデータをパソコンへバックアップする簡単な方法を、メリット・デメリットと合わせて具体的に解説します。あなたにぴったりの方法がきっと見つかりますよ。
iTunes不要!iPhoneをパソコンにバックアップする2つの方法
iTunes以外でiPhoneをパソコンにバックアップするには、大きく分けて「専用ソフト」と「クラウドサービス」の2つの方法があります。それぞれの特徴を見ていきましょう。
専用ソフトウェアを使う方法
まず最初におすすめしたいのが、iPhone専用のバックアップソフトを使う方法です。これらのソフトは、iTunesよりも直感的で分かりやすい操作ができるように作られているため、初めて使う方でも安心して作業を進められます。
代表的なソフトには、以下のようなものがあります。それぞれの特徴を簡単にご紹介します。
- CopyTrans:直感的な操作が魅力で、初心者におすすめです。必要なデータだけを選んでバックアップできます。
- Dr.Fone:バックアップだけでなく、データ復元やシステム修復といった、より多くの機能を備えた多機能ソフトです。
- 3uTools:完全に無料で多機能な点が強みですが、一部の操作は専門知識が必要なため、やや上級者向けと言えます。
クラウドサービス経由でバックアップする方法
次に便利なのが、DropboxやGoogle Driveなどのクラウドサービスを活用した方法です。この方法なら、ケーブル接続も専用ソフトのインストールも不要で、インターネット経由でデータを安全に保存できます。
特に写真や動画、文書ファイルなどの特定のデータだけをバックアップしたい場合には、とても便利な方法ですよ。
iPhoneのバックアップを始める前に!必要なモノと設定の確認
実際にバックアップを始める前に、スムーズに作業を進めるための準備をしておきましょう。「急がば回れ」ですね。最初に少しだけ準備をしておくだけで、作業がスムーズに進み、失敗もグッと減りますよ。
必要なものを揃える
バックアップ作業に必要なものを確認しておきましょう。
- Lightning-USBケーブル(iPhone付属のもので大丈夫です)。
- 十分な空き容量があるパソコン。
- 安定したインターネット接続(クラウド利用時)。
- iPhoneのパスコード(データアクセス時に必要)。
特にパソコンの空き容量は重要です。バックアップ中にエラーが出ないよう、目安としてお使いのiPhoneのストレージ使用量の1.5倍ほどの空き容量を確保しておきましょう。
iPhoneの設定確認
バックアップを確実に行うために、iPhone側の設定も確認しておきましょう。iPhoneの自動ロック設定を一時的に無効にするか、十分に長い時間に設定しておくと、作業中に画面がロックされて困ることがありません。
設定アプリから画面表示と明るさ→自動ロックの順に進んで、なしまたは5分以上に設定しておくと安心ですよ。作業が終わったら、元の設定に戻すことを忘れないでくださいね。
CopyTransでiPhoneのデータをパソコンにバックアップする方法
ここからは、具体的なバックアップ方法をご紹介していきます。まずは、専用ソフトの中でも特に使いやすいCopyTransを使った方法から説明しますね。
CopyTransのダウンロードとインストール
CopyTransの公式サイトから、無料版をダウンロードできます。ダウンロードしたファイルをダブルクリックして、画面の指示に従ってインストールを進めてください。インストールをスムーズに進めるために、起動中の他のソフトは閉じておきましょう。
インストールが完了したら、デスクトップにCopyTransのアイコンが表示されるので、これをクリックして起動しましょう。初回起動時には、簡単な設定画面が表示されることがありますが、基本的にはそのまま進めて問題ありません。
iPhoneをパソコンに接続する
CopyTransを起動したら、付属のLightningケーブルでiPhoneをパソコンに接続します。接続すると、iPhoneの画面に「このコンピュータを信頼しますか?」と表示されることがあります。これは、「見知らぬパソコンに、大事なiPhoneの中身を見せても大丈夫?」というiPhoneからの確認作業のようなものです。
この時は「信頼」をタップして、パスコードを入力してください。これにより、パソコンがiPhoneのデータにアクセスできるようになります。CopyTransの画面に、あなたのiPhoneの名前や容量が表示されれば、正常に接続されています。
バックアップの実行
接続が確認できたら、いよいよバックアップを開始します。CopyTransの画面で、バックアップしたいデータの種類を自由に選べるのが、このソフトの便利なところです。例えば、以下のようなデータを選択してパソコンに保存できます。
- 写真や動画。
- 音楽データ。
- 連絡先やカレンダー。
- メッセージ(SMS/iMessage)。
選択が完了したら、バックアップ先のフォルダを指定して、「バックアップ開始」ボタンをクリックします。データ量によって時間は変わりますが、画面に進行状況が表示されるので、完了まで待ちましょう。
クラウドを使ってiPhoneのデータをバックアップする手順
次に、クラウドサービスを使ったバックアップ方法をご紹介します。この方法は、インターネット環境があればどこでも作業できる便利さが魅力です。
Dropboxを活用したバックアップ
Dropboxを使ったバックアップは、特に写真や動画を保存したい場合におすすめです。まず、DropboxのアプリをiPhoneにインストールして、アカウントを作成またはログインします。
アプリを開いたら、画面下部の「+」ボタンをタップして、「写真または動画をアップロード」を選択します。バックアップしたい写真や動画を選んで、アップロードを開始しましょう。
アップロードが完了したら、パソコンのブラウザでDropboxにアクセスして、ファイルをダウンロードすればバックアップ完了です。さらに便利なのが「自動同期」機能です。パソコンにDropboxアプリを入れておけば、iPhoneでアップロードした写真が、自動でパソコン内の指定フォルダにも保存されます。手動でダウンロードする手間が省け、非常に効率的です。
Google Driveでのデータ保存
Google Driveも、Dropboxと同様に使いやすいクラウドサービスです。Googleアカウントがあればすぐに利用開始できるのが魅力ですね。
iPhoneにGoogle Driveアプリをインストールして、Googleアカウントでログインします。アプリを開いたら、「+」マークをタップして、「アップロード」を選択してください。
写真、動画、文書など、バックアップしたいファイルを選んでアップロードします。Google Driveは15GBまで無料で使えるので、ある程度の量のデータなら追加料金なしで保存できますよ。
専用ソフトとクラウド、どっちがいい?iPhoneバックアップ方法のメリット比較
ここまでご紹介した方法には、それぞれ異なるメリットがあります。あなたの使い方や環境に合わせて、最適な方法を選んでくださいね。
専用ソフトウェアのメリット
最大のメリットは、写真や連絡先はもちろん、アプリのデータや各種設定まで、iPhoneを「丸ごと」パソコンにバックアップできる点です。機種変更時に、新しいiPhoneを以前と全く同じ環境ですぐに使いたい場合に非常に強力です。
また、バックアップの速度も比較的速く、USB接続なのでインターネット環境に左右されません。大容量のデータがある場合や、定期的に完全なバックアップを取りたい場合には特におすすめです。
クラウドサービスのメリット
クラウドサービスの良いところは、何といっても手軽さです。専用ソフトをインストールする必要がなく、スマートフォンだけで作業を完結できます。
さらに、外出先からでもアクセスできるため、急にデータが必要になった時でも安心です。複数のデバイスでデータを共有したい場合にも便利ですよ。
失敗しないために!iPhoneバックアップ方法ごとの注意点をチェック
便利なバックアップ方法ですが、それぞれに注意しておきたいポイントもあります。事前に知っておくことで、トラブルを避けられます。
専用ソフトウェア使用時の注意点
専用ソフトを使う場合、iPhoneのOSをアップデートすると、ソフトがうまく動かなくなることがあります。これを「互換性」の問題と呼びます。iOSのバージョンアップにより、ソフトが正常に動作しなくなる可能性があります。
多くのソフトには無料版と有料版があります。無料版は機能に制限がある場合がほとんどです。まずは無料版でご自身のパソコン環境で問題なく動作するかを確認し、全機能が必要であれば有料版の購入を検討するのがおすすめです。
クラウドサービス利用時の注意点
クラウドサービスを使う場合の最大の注意点は、容量制限です。無料プランでは保存できる容量に限りがあるため、大量のデータがある場合は追加料金が発生することがあります。
また、インターネット接続が必要なため通信環境が悪い場所では、アップロードにものすごく時間がかかったり、途中で失敗してしまったりすることがあります。大容量のファイルをアップロードする際は、Wi-Fi環境で行うことをおすすめします。
iPhoneがパソコンに認識されない?バックアップ時のトラブル対処法
バックアップ作業中にトラブルが発生することもありますが、多くの場合は簡単な対処で解決できます。よくあるトラブルと対処法をご紹介しますね。
iPhoneが認識されない場合
パソコンがiPhoneを認識しない場合は、まずケーブルの接続を確認してください。しっかりと差し込まれているか、ケーブルに損傷がないかをチェックしましょう。
それでも認識されない場合は、iPhoneとパソコンの両方を再起動してみてください。多くの場合、この再起動だけで問題が解決します。また、別のUSBポートを試してみることも効果的ですよ。
バックアップが途中で止まる場合
バックアップが途中で止まってしまう原因として、パソコンの容量不足やiPhoneのバッテリー切れが考えられます。まず、パソコンの空き容量を確認して、必要に応じて不要なファイルを削除してください。
iPhoneのバッテリーレベルも確認し、20%以下の場合は充電しながら作業を続けることをおすすめします。また、バックアップ中は他のアプリケーションを閉じておくと、エラーが発生する可能性を減らせます。
バックアップしたデータを新しいiPhoneに復元(移行)する方法
バックアップを取ったデータは、必要な時に復元できてこそ意味があります。復元方法も事前に理解しておくと安心ですね。
専用ソフトからの復元
CopyTransなどの専用ソフトでバックアップしたデータは、同じソフトを使って復元できます。新しいiPhoneに機種変更した場合や、データを誤って削除してしまった場合に役立ちます。
復元時は、バックアップ時と同様にiPhoneをパソコンに接続して、復元したいデータを選択して実行するだけです。復元を実行すると、現在のiPhone内のデータは、バックアップ時点のデータに完全に上書きされます。 バックアップした後に撮影した写真などは消えてしまうため、復元前には必ず必要なデータの有無を確認してください。
クラウドサービスからの復元
クラウドサービスに保存したデータは、新しいデバイスからでも簡単にアクセスできます。DropboxやGoogle Driveのアプリをインストールして、同じアカウントでログインすれば、保存したファイルをダウンロードできます。
写真や動画の場合は、ダウンロード後にiPhoneの写真アプリに保存すれば、元通りに使えるようになりますよ。文書ファイルなども、対応するアプリで開けば問題なく利用できます。
まとめ
iPhoneのバックアップは、iTunesを使わなくても専用ソフトやクラウドサービスを活用することで、より簡単で分かりやすく行えます。CopyTransのような専用ソフトならiPhoneを「丸ごと」バックアップでき、DropboxやGoogle Driveなら「必要なデータだけ」を手軽に保存できます。
大切なデータを守る第一歩は、定期的なバックアップから始まります。まずはこの記事を参考に、ご自身に合った方法で一度バックアップを試してみてはいかがでしょうか。