目次
- まず確認!パソコン初期設定の全体像と所要時間
- 【パソコン初期設定①】電源を入れて起動する手順
- 【パソコン初期設定②】日本語環境(言語・地域)の設定
- 【パソコン初期設定③】ユーザーアカウントの作成
- 【パソコン初期設定④】インターネットへの接続方法
- 【セキュリティの要】パソコン初期設定後のWindows Updateは必須!
- 【応用編】パソコン初期設定後に行いたいカスタマイズ設定
- パソコンを脅威から守る!初期設定でのセキュリティ対策
- 万が一に備える!パソコン初期設定で行うバックアップの準備
- 【環境整備編】初期設定完了後に行う追加設定
- 【総仕上げ】パソコン初期設定後のデータ移行と最終動作確認
- まとめ
新品のパソコンを購入されたみなさん、おめでとうございます!箱から出したばかりのパソコンは、まだ何も設定されていない状態ですから、最初の設定作業が必要です。パソコンの初期設定は、一見難しそうに感じるかもしれませんが、手順通りに進めれば誰でも完了できます。
この記事では、新品パソコンの電源を入れてから快適に使い始めるまでの基本的な初期設定手順を、わかりやすくご紹介していきます。Windows初期設定の流れから、インターネットへの接続、セキュリティ対策まで、必要な作業を順番に解説しますので、一緒に進めていきましょう。記事の通りに設定を行えば、安心してパソコンライフをスタートできます。
まず確認!パソコン初期設定の全体像と所要時間
パソコンの初期設定は、電源を入れてから実際に使えるようになるまでの一連の作業のことです。新品のパソコンには、あなた専用の設定がまだ何もされていませんから、使いやすい状態にするための準備が必要になってきます。
初期設定で行う主な作業は、大きく3つのステップに分けることができます。まず最初に基本的なシステム設定を行い、次にインターネットに接続して最新の状態に更新し、最後にセキュリティやバックアップなどの安全対策を整える、という流れになっています。
パソコン初期設定でやることリスト
パソコンの初期設定では、以下のような項目の設定が必要になってきます。
- 言語と地域の設定(日本語環境の構築)。
- キーボードレイアウト選択(日本語キーボードの設定)。
- ユーザーアカウントの作成(Microsoftアカウントまたはローカルアカウント)。
- ネットワーク接続設定(Wi-FiやLAN接続)。
- Windows Update実行(最新状態への更新)。
- プライバシー設定の確認。
- デバイス名の設定。
これらの設定は、パソコンを起動すると自動的に表示される画面の指示に従って進めれば問題ありません一つずつ丁寧に行うことが、後々のトラブルを防ぐことに繋がります。
設定にかかる時間の目安
初期設定にかかる時間は、パソコンの性能やインターネット環境によって変わってきますが、一般的には30分から1時間程度を見込んでおけば良いでしょう。途中でアップデートのダウンロードが発生する場合は、さらに時間がかかることもあります。
時間に余裕のあるときに作業を始めることをおすすめします。設定の途中で中断すると、最初からやり直しになる場合もあるため、注意が必要です。
【パソコン初期設定①】電源を入れて起動する手順
新品のパソコンを初めて起動するときの手順から確認していきましょう。電源ボタンを押してから最初の設定画面が表示されるまでの流れをご説明します。
電源の入れ方と起動確認
まず、パソコンの電源コードがしっかりと接続されていることを確認してください。ノートパソコンの場合は、バッテリーが十分に充電されているか、充電器が接続されているかもチェックしておきましょう。
電源ボタンを押すと、メーカーのロゴが表示された後、しばらくすると初期設定の画面が現れます。この間、パソコンは内部でシステムの準備を行っていますので、画面が変わるまで少し時間がかかることがありますが、焦らずに待ちましょう。この間に、パソコンが正常に動作するための準備をしています。
初回起動時の表示内容
初回起動時に表示される画面では、Windowsのセットアップウィザードが開始されます。最初に表示されるのは、使用する言語や地域を選択する画面です。
この画面では、以下の項目を設定することになります。
- 使用言語(通常は日本語を選択)。
- 国または地域(日本を選択)。
- キーボードレイアウト(日本語キーボードを選択)。
それぞれの項目で適切な選択肢を選んで、次へボタンをクリックして進んでいきましょう。
【パソコン初期設定②】日本語環境(言語・地域)の設定
パソコンを日本で快適に使うには、言語と地域の設定が重要です。この設定により、表示言語や日付、時刻の形式が決まります。
言語設定の選択手順
言語設定では、パソコンの表示言語を日本語に設定します。通常は最初から日本語が選択されていることが多いのですが、念のため確認しておきましょう。
ドロップダウンメニューから日本語を選択し、続けて国または地域の項目で日本を選んでください。これにより、日本の標準的な設定が適用されるようになります。
キーボードレイアウト選択のポイント
キーボードレイアウトの設定では、使用するキーボードの種類を指定します。日本で購入したパソコンには通常、日本語キーボードが付属していますので、Microsoft IMEを選択するのが一般的です。
キーボードレイアウトを間違えて設定してしまうと、キーを押したときに表示される文字が期待したものと違ってしまうことがあります。例えば、「@」を入力したいのに違う記号が表示される、といったトラブルの原因になります。もし設定を間違えても、後から変更できますので安心してください。
タイムゾーンの確認
言語と地域を日本に設定すると、タイムゾーンも自動的に日本標準時(JST)に設定されます。これにより、パソコンの時刻が日本の標準時刻と同期されるようになり、正確な時間が表示されるようになります。
【パソコン初期設定③】ユーザーアカウントの作成
パソコンを使用するためには、ユーザーアカウントの作成が必要です。Windowsでは、Microsoftアカウントまたはローカルアカウントのどちらかを選択できるようになっています。
Microsoftアカウント作成のメリット
Microsoftアカウントを作成すると、複数のデバイス間でデータ同期が可能になります。例えば、OneDriveというクラウドストレージに保存したファイルを、別のパソコンやスマホからも閲覧・編集できます。
Microsoftアカウント作成では、メールアドレス登録方法として新しいメールアドレスを作成するか、既存のメールアドレスを使用するかを選択できます。普段使っているメールアドレスを使用するのが便利でしょう。
オフラインアカウント利用の選択肢
インターネットに接続せずにパソコンを使いたい場合や、Microsoftアカウントを使用したくない場合は、オフラインアカウント利用を選択することもできます。ローカルアカウントとも呼ばれるこの方法では、そのパソコンでのみ有効なアカウントを作成します。
オフラインアカウントを選択する場合は、ユーザー名とパスワードを設定し、パスワードを忘れた場合の質問と答えも設定しておきましょう。これらの情報は、後でパソコンにサインインする際に必要になってきます。
アカウント設定時の注意点
どちらのアカウントタイプを選択する場合でも、パスワードは十分に強固なものを設定することが大切です。英数字と記号を組み合わせた、8文字以上のパスワードを設定することをおすすめします。
また、設定したパスワードは忘れないよう、安全な場所にメモしておくか、パスワード管理ツールに保存しておくと良いでしょう。
【パソコン初期設定④】インターネットへの接続方法
パソコンをインターネットに接続することで、最新のアップデートを受け取ったり、クラウドサービスを利用したりできるようになります。Wi-Fi接続と有線LAN接続の両方の方法をご紹介します。
Wi-Fi接続の設定手順
Wi-Fi接続を行う場合は、まず利用可能なネットワーク一覧から、ご自宅のWi-Fiネットワーク名を選択します。ネットワーク名は、通常ルーターの側面や底面に記載されています。
ネットワークを選択すると、パスワード(暗号化キー)の入力が求められます。このパスワードも、ルーターに記載されていることが多いです。パスワードは大文字と小文字を区別するので、正確に入力してください。
有線LAN接続の場合
有線LAN接続を行う場合は、LANケーブルをパソコンとルーターに接続するだけで、自動的にネットワーク設定が行われることが多いです。接続が正常に行われると、画面右下のネットワークアイコンに接続済みの表示が現れます。
もし自動設定がうまくいかない場合は、ネットワーク設定画面から手動で設定を行うこともできます。プロバイダーから提供された設定情報が必要になる場合もありますので、契約書類を手元に用意しておくと安心です。
接続の確認方法
ネットワーク接続が正常に完了したかどうかは、ウェブブラウザを開いて任意のウェブサイトにアクセスしてみることで確認できます。接続がうまくいっていれば、正常にページが表示されるはずです。
【セキュリティの要】パソコン初期設定後のWindows Updateは必須!
ネットワーク接続が完了したら、次はWindows Update実行を行いましょう。これは、システムを最新の状態に保つための重要な作業です。
アップデートが必要な理由
新品のパソコンであっても、製造時期によってはシステムが最新の状態ではない場合があります。Windows Updateを実行することで、セキュリティの向上や不具合の修正、新機能の追加などが行われます。
特に、セキュリティに関するアップデートは非常に重要です。最新のセキュリティ対策を適用することで、ウイルスやマルウェアからパソコンを守ることができるようになります。
Windows Update実行手順
Windows Updateは、設定画面から実行できます。スタートメニューから設定を開き、更新とセキュリティの項目を選択してください。その後、更新プログラムのチェックボタンをクリックすると、利用可能なアップデートの確認が始まります。
アップデートが見つかると、自動的にダウンロードとインストールが開始されます。この処理には時間がかかる場合がありますので、他の作業と並行して進めても大丈夫です。
再起動とアップデート完了
アップデートのインストールが完了すると、パソコンの再起動が必要になることがあります。再起動を促すメッセージが表示されたら、作業中のファイルを保存してから再起動を実行してください。
再起動後、アップデートの適用が完了し、システムが最新の状態になります。場合によっては、さらに追加のアップデートが利用可能になることもありますので、定期的にチェックすることをおすすめします。
【応用編】パソコン初期設定後に行いたいカスタマイズ設定
基本的な設定はこれで完了です。ここからは、あなたのパソコンをさらに使いやすく、愛着のわく一台にするためのカスタマイズ設定をご紹介します。簡単な作業で使い勝手が大きく向上するので、ぜひ試してみてください。
① デバイス名を変更して識別しやすくする
パソコンには、ネットワーク上で識別するためのデバイス名を設定することができます。わかりやすい名前を付けておくと、複数のデバイスを使っている場合に便利です。
デバイス名は、システム設定から変更することができます。現在のデバイス名は、設定画面のシステム項目で確認できますので、必要に応じて変更してみてください。
デバイス名には、英数字を使用することができます。わかりやすく覚えやすい名前を付けることで、ネットワーク上での識別が簡単になります。例えば、自分の名前や用途を含めた名前にするのも良いでしょう。
② 画面の表示を調整して見やすくする
パソコンを快適に使うために、画面の表示設定も調整しておきましょう。画面の解像度や拡大率、明るさなどを、自分の目に優しい設定に変更できます。
特に、文字やアイコンが小さすぎて見づらい場合は、拡大率を調整することで改善できます。設定画面のディスプレイ項目から、適切な拡大率を選択してください。
パソコンを脅威から守る!初期設定でのセキュリティ対策
パソコンを安全に使用するためには、適切なセキュリティ対策が欠かせません。Windowsには標準でセキュリティ機能が搭載されていますが、追加の対策も検討してみましょう。
標準搭載されているセキュリティ機能の確認
Windowsには、「Windows セキュリティ」(旧称: Windows Defender)という優れたセキュリティ機能が標準で搭載されています。これは、ウイルスやマルウェアからパソコンを保護する基本的な機能を提供してくれます。
Windows Defenderが正常に動作しているかどうかは、設定画面の更新とセキュリティ項目で確認できます。リアルタイム保護が有効になっていることを確認しておきましょう。
ファイアウォール設定の確認
ファイアウォールは、外部からの不正なアクセスをブロックする機能です。Windowsファイアウォールが有効になっていることを確認し、必要に応じて設定を調整してください。
通常は、デフォルトの設定のままで十分な保護を提供してくれますが、特定のアプリケーションで通信エラーが発生する場合は、例外設定を追加することもできます。
追加セキュリティソフトの検討
より高度なセキュリティ保護が必要な場合は、市販のセキュリティソフト導入も検討してみてください。これらのソフトウェアは、より詳細な脅威検出や、フィッシング対策、個人情報保護などの機能を提供してくれます。
ただし、複数のセキュリティソフトを同時に動作させると、パソコンの動作が重くなったり、競合が発生したりする場合がありますので注意が必要です。
万が一に備える!パソコン初期設定で行うバックアップの準備
大切なデータを守るために、バックアップ設定の準備も初期設定の段階で行っておくことをおすすめします。万が一のトラブルに備えることで、安心してパソコンを使用できるようになります。
システムの保護有効化
Windowsには、システムの復元ポイントを自動的に作成する機能があります。この機能を有効にしておくことで、システムに問題が発生した場合に、以前の安定した状態に戻すことができるようになります。
システムの保護は、コントロールパネルのシステム項目から設定できます。システムドライブの保護を有効にすることで、定期的に復元ポイントが作成されるようになります。
リカバリーディスク作成の準備
万が一システムが起動しなくなった場合に備えて、リカバリーディスク作成も検討しておきましょう。これは、システムを初期状態に戻すためのメディアを作成する機能です。
リカバリーディスクの作成には、DVDまたはUSBメモリが必要になります。作成方法は、コントロールパネルの回復項目から実行できますので、時間のあるときに作成しておくと安心です。
個人データのバックアップ計画
文書ファイルや写真、メールデータなどの個人的なファイルについても、定期的なバックアップを計画しておきましょう。外付けハードディスクやクラウドストレージサービスを活用することで、データの安全性を高めることができます。
Windowsのバックアップ機能を使用すれば、指定したフォルダを定期的に自動バックアップすることも可能です。
【環境整備編】初期設定完了後に行う追加設定
必須の初期設定は完了しましたが、ここからいくつかの設定を追加することで、パソコンはさらに便利になります。ご自身の使い方に合わせて、必要な項目をチェックしてみましょう。
① プリンターなどの周辺機器を接続する
プリンターをお持ちの場合は、パソコンとの接続設定を行っておくと便利です。最近のプリンターは、USBケーブルで接続するだけで自動的に認識されることが多いです。
Wi-Fi対応のプリンターの場合は、ネットワーク経由での接続も可能です。プリンター接続設定は、設定画面のデバイス項目から行うことができます。プリンターのマニュアルを参照しながら設定するとスムーズに進められるでしょう。
② 不要なソフトを削除して動作を快適にする
新品のパソコンには、メーカーがプリインストールしたソフトウェアが複数入っていることがあります。これらの中には、期間限定の体験版セキュリティソフトなど、ご自身では使わないものも含まれていることがあります。
不要なソフトウェアを削除することで、パソコンの動作を軽快にしたり、ストレージ容量を節約したりできます。ただし、システムに重要なソフトウェアもありますので、削除前に用途を確認することが大切です。
③ 家族で共有する場合のユーザーアカウントを追加する
家族で一台のパソコンを共有する場合は、それぞれのユーザーアカウントを追加することをおすすめします。個別のアカウントを作成することで、プライバシーを保護しながら、それぞれが自分の設定でパソコンを使用できるようになります。
新しいユーザーアカウントは、設定画面のアカウント項目から追加できます。日常的な利用は「標準ユーザー」、システム設定の変更なども行えるのは「管理者」です。
【総仕上げ】パソコン初期設定後のデータ移行と最終動作確認
いよいよ最後のステップです。古いパソコンをお持ちの場合はデータの引っ越し作業を行い、すべての設定が正しく完了したか最終確認をしましょう。
① 古いPCから新しいPCへ!データ移行の手順
データ移行手順では、まず移行したいデータの種類と量を把握することから始めましょう。文書ファイル、写真、音楽、メール、ブックマークなど、様々なデータが対象になってきます。
移行方法としては、外付けハードディスクやUSBメモリを使用した方法、クラウドストレージを経由した方法、ネットワーク経由での直接転送などがあります。データ量に応じて最適な方法を選択することが効率的です。
② 全てOK?初期設定完了後の動作確認リスト
すべての初期設定が完了したら、パソコンが正常に動作するかどうかの確認を行いましょう。以下の項目をチェックすることで、問題がないかどうかを判断できます。
- インターネット接続の安定性。
- 音声の出力確認。
- 各種アプリケーションの正常起動。
- 外部デバイス(マウス、キーボード)の動作。
- プリンターなどの周辺機器との接続。
何か問題が見つかった場合は、関連する設定を再確認して調整してください。
③ これからのために!定期メンテナンスの計画
初期設定が完了した後も、パソコンを快適に使い続けるためには定期的なメンテナンスが重要になってきます。Windows Updateの確認、セキュリティスキャンの実行、不要ファイルの削除などを定期的に行うことをおすすめします。
また、重要なデータのバックアップも忘れずに実行し、万が一の事態に備えておきましょう。
まとめ
本記事で解説した手順に沿って進めれば、誰でもパソコンの初期設定を完了させることができます。新品パソコンの初期設定は、順序立てて進めていけば決して難しい作業ではありません。言語と地域の設定から始まり、ユーザーアカウントの作成、ネットワーク接続、Windows Updateの実行、セキュリティ設定、バックアップの準備まで、一連の流れを丁寧に行うことで、安全で快適なパソコン環境を構築できます。
特に重要なのは、セキュリティ対策とバックアップ設定です。これらの設定を最初の段階で適切に行っておくことで、後々のトラブルを未然に防ぐことができるでしょう。さあ、この記事を参考に、あなただけの快適なパソコンライフをスタートさせましょう!